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2020 スポーツ×観光市場に向けて

2015年に開催されたきのくに和歌山国体では、多くの自治体におけるスポーツ施設の新設や改築整備が行われた。

近年、オリンピックやワールドカップなど世界大会のライブ放送に人気が集まり、これまで長年続いてきた国体の存在は昔ほど全国ニュースになることは少ない。

しかし、開催県においては全国から多くの選手や関係者が一同に集まることから数年に渡り道路の整備や施設の改築が行われ、地元においては大きな観光プロモーションの機会にもつながる経済効果の大きい事業である。

 

その成果として、和歌山県の紀南地域では広域連携組織として南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会が立ち上がり、全国の学校や団体のプロモーションを強化している。

弊社も国体のいくつかのプロジェクトに関わらせて頂いた関係からその五つの自治体が運営する施設等を紹介するPR映像を作らせて頂いた。

10分の詳細映像と下記の80秒のショートムービーがそれである。

 

 

2020年の東京オリンピックを前に、国内スポーツ産業の発展と地域経済の結びつきは無縁ではない。

リオから東京へ!国民のスポーツに関する関心は高まる上でスポーツ産業規模は急速に成長が予測される。

2012年のデータであるが、スポーツ旅行の市場は7419億とされ、健康ブームやアウトドア体験型旅行のトレンドからもスポーツと観光の融合市場は期待が大きい。

その中でもスポーツ合宿やスポーツ旅行のスポーツツーリズムは、首都圏と近畿圏の構成比が高い(日本政策投資銀行調査)

 

SPORTS体験型観光開発と発信

 

こうして2020年東京オリンピック前後に連続して開催される大型スポーツイベントを目前に、国民のスポーツツーリズムの機会を地方はどのように捉えるのか?

前項の南紀エリアスポーツ合宿誘致推進協議会をはじめ、国体で整備した素晴らしい施設の稼働率を高めるために、合宿ビジネスとスポーツ旅行のコンテンツ開発が急務である。

 

また合宿誘致は、スポーツ施設の環境や機能は当然であるが、地域の食や自然環境を活かしたプロモーションも重要な要素と言える。

この紀南には、吉野熊野国立公園そして世界遺産の登録地であることから、温暖な気候に恵まれた自然環境だけでなく文化遺産としての精神的なパワーを受けることができる非常に魅力的な地域とも言える。また個人に一番人気の高いスポーツがウォーキング、ここでは熊野古道におけるトレッキングやウォーキングの観光市場のポテンシャルはまだまだ成長が見込まれるだろう。

 

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地域資源を活かした教育旅行

既に年間4000人を受け入れることに実績を持つ一般社団法人南紀州交流公社は、白浜町旧日置川町の中山間地域の自然環境や農家と連携し40以上の体験プログラムを開発しながら、修学旅行などの魅力的なアクティビティとして好評である。

 

 

串本町にある教育旅行誘致協議会も、シーカヤック、ダイビング、など海のスポーツを上手く取り入れた教育旅行もある意味スポーツツーリズムとも言えるのではないだろうか。

さて、和歌山県は、スポーツ合宿と合わせて教育旅行誘致にも動きだしている。

2020年のオリンピックに向けて外国人観光客のインバウンドビジネスに注目を集めているが、自治体の運営するスポーツ施設のハード型合宿ビジネスと自然環境を活かしたソフト型スポーツ観光ビジネスの両輪も絶好の機会。そしてそれは民間企業、住民と協働型の推進力があってこそ”地域のおもてなし力”を高め、それがリピートに繋がる重要なマーケティングとして大切なテーマであろう。

 

(水野雅弘)