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2017年はSDGs元年となるか

2017年は、アメリカ合衆国大統領の交代でスタートしました。激動の8年間の任期を終え、オバマが最後に語ったこと、それは世界が共有すべき共通の価値についてでした。それは、不確実な時代に生きる私たちに勇気と変革をもたらし、ひとりひとりの市民の力を信じるものでした。

 

飢餓、貧困、人権、気候変動、生物多様性・・世界が抱える課題は、いまなお山積しています。1987年にサステナビリティの語源である「Sustainable Development」という考え方が生まれてから今年でちょうど30年、では世界はどの程度、持続可能に近づいているでしょうか。

 

 

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2030年を目標とした世界が取組むべき課題SDGs

2015年9月、世界は画期的な目標を見出すことに合意しました。その「2030年の持続開発目標(SDGs/Sustainable Development Goals)」は、持続可能な社会をつくることを目指して世界が抱える問題を17の目標と169のターゲットに整理したものです。体系的、かつ網羅的に課題が整理されたことで達成すべき目標が明確化され、かつ貧困と水と衛生といった相互に関連する問題の把握も容易になりました。

 

そして、もうひとつ特徴的といえるのが、採択と同時に17の目標がシンボリックにデザインされたマークとして公表されたことです。従来、国連合意は多様な解釈を生みやすい文章で表現されていましたが、SDGsは目標ひとつひとつが明快になり、またアイコン化することで世界共通の視覚伝達を可能にしました。その理由は、SDGsは課題の解決を社会を構成するすべての人々の取組みに求めているからです。社会課題の解決は、もはや特定の主体だけに委ねておくことはできません。国や行政に限らず、企業や市民社会との連携による取組が不可欠な点で、目標もまた広く共有できるものが求められており、コミュニケーションを活性化する視覚伝達の必要性が生まれたといえます。

 

 

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ついに動き出したSDGs達成に向けた取組み

2015年の採択後、日本でも目標達成にむけた取組みが動き出しました。国は、昨年5月に「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」を内閣官房に設置、12月には「実施指針」を策定・公表しています。民間でもグローバル企業を中心に企業戦略や指針の策定、自社の取組みに関する顧客や投資家への訴求、社会課題を取り込んだ事業アイデア創出などに、SDGsを積極的に取り入れようとする動きがはじまっています。

 

さらに、「環境」から「サステナビリティ」へ、持続可能な新たなみらい都市像をつくり上げるためにSDGsを活用したローカルレベルでの目標設定や市民との協働を模索する動きも始まっています。国内では、ここ数年、地方創生への挑戦が続いていますが、その究極の目標は、持続可能な地域づくりです。どのような地域にしたいのか、そのためにはいまなにを成すべきなのか、そうしたバックキャスト志向の取組みにSDGsの17の目標は、多いに参考になることでしょう。

 

 

SDGsガイドブック

 

SDGs.ARハンドブックから始めよう!Yes, We can

さて、皆さんはSDGs.TVをご存知でしょうか。環境グローバルメディアGreen.TVをベースに、SDGsの17の目標に関するショートムービーを視聴できるプラットフォームメディアです。世界が解決すべき課題を映像から学び、次なるアクションや対話による解決を目指すための共通理解の形成を促します。そして、SDGs.TVでは、AR(拡張現実)の世界的メディアであるBrippar(ブリッパー)のオフィシャルパートナーとして、17の目標アイコンにスマートフォンのカメラをかざすだけでSDGs.TVの映像コンテンツが視聴できる「SDGs.ARハンドブック」を制作しました。

 

手のひらサイズのハンドブックは、SDGsをまず知ってもらい、短い映像で知識や理解を深めることができる最適なコミュニケーションツールです。SDGs.TVでは、このハンドブックを活用した普及・啓発やワークショップダイアログなど、SDGs達成にむけた取組を協働できるパートナーを募集中です。SDGsに即した個別の目標や自社、組織の活動にあわせたカスタマイズも可能です。世界の変革にむけた動きは、2017年いまはじまったばかり。ぜひ、その第一歩としてSDGs.ARハンドブックを活用してみませんか。変革は私たちの手から。Yes, We can!

 

(宮城崇志)