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映像制作超入門2 カメラの選び方

 

第二回目の映像制作超入門は、三脚の選び方に続き、画を作り出す要、カメラ。

様々なデバイスに動画を撮る機能が搭載される昨今、操作性はともかく、記録をするということだけを考えると色々選択肢がある。

 

◼︎一般的な手持ち型のビデオカメラ

◼︎動画機能が搭載されたデジタル一眼、DSLR

◼︎Goproを代表するウェアラブルカメラ

◼︎iPhoneなどのスマートフォンカメラ

 

以上の4つが動画撮影機として一般的に浸透しているものだろう。

 

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多様化するニーズに合わせたカメラの登場

 

それぞれ何が特徴なのかを見てみよう。

 

◼︎一般的な手持ち型のビデオカメラ

昔からお父さんお母さんが運動会で使われているこのカメラの特徴を言えば、ずばり、「操作性」だ。咄嗟に露出や絞りを変えたり、スムーズなズームをしたりと動画を撮るために必要な基本操作がすぐにできるよう設計されている。何てことないと思うが、これは、「大切な瞬間」を撮りこぼさないという視点でいうととても重要な機能だ。

 

さらに、近年このタイプのカメラの機能で目覚ましい発展を見せているのは「手振れ防止」機能だ。昔は望遠したときにカメラが揺れないようにするためだけだったが最近は、ステディショット、つまり歩きながらでもカメラがブレずに浮遊感のある画が撮れるまで発展している。

 

◼︎動画機能が搭載されたデジタル一眼、DSLR

Canonの5Dマーク2を発端に、写真のようなしっとりした動画を撮れることが一般的になり、DSLRから動画のプロの道に入った人もいる。それくらい市民権を得たDSLRだが、この手のカメラでの優位性を言えば、「レンズ交換できる」ことによるバリエーション豊かな画角や画のトーンを自在に変えることができることだろう。

 

便利なズームレンズ、被写界深度をコントロールした美しいボケを作り出す単焦点レンズ、ダイナミックなパースを表現できる超広角レンズなど、撮影者が伝えたい意図をレンズを変えることによって、表現することが可能になる。

 

これは編集作業と同じく、映像表現するための醍醐味の一つと言える。手軽にできるという意味でも他のカメラにはないDSLRの強みだ。

 

◼︎Goproを代表するウェアラブルカメラ

Goproで撮影された映像を番組やニュースなどでご覧になったことがある方は多いと思う。アスリートたちが断崖絶壁から飛び降り、激流を下り、極上のパウダースノーを滑走しスーパーカーで道路を疾走し、見たこともない珊瑚の群落の海へ繰り出す・・・

 

これらは、そのアクションを行なっている当事者が体の一部にウェアラブルカメラを装着して撮られている。遠近感を強調した広角レンズを採用していることもあり、ダイナミックな映像を撮影でき、手のひらサイズで視聴者に日常から離れた視点を提供できるという点に置いて、優れているカメラだ。

 

その反面、カメラを細かく操作するということはできないので、露出などカメラ任せになることが多く、画質や広角ならではの 画のゆがみなど、カメラの特性を知った上で使うことが求められる。

 

◼︎iPhoneなどのスマートフォンカメラ

今やほとんどの人々が所有しているであろう、スマートフォンやタブレット。自撮りやポケモンGoなど現実とCGを合成したアプリが流行することからもわかるように、「カメラマンが第三者を撮影する」という視点とは違った使われていることが特徴と言えるだろう。

 

カメラとしての性能もバカにはできない。実際、我々プロもiphoneで撮影した4K動画を業務で使用することもあるからだ。条件によるが、最新のスマートフォンで撮影した素材は、十分業務に耐えうる解像度を持ち合わせている。

 

スマートフォンカメラの強みは、携帯性と「撮りたい」と思ったその時に撮れる迅速性、その場で撮影素材をオンライン上で共有できる拡張性、さらに最近ではレンズ交換や、編集作業もオプションやアプリを購入することで可能になる。

 

「ザ・カメラ」な形状でないがゆえに操作性に難がある場合もあるが、撮影から発信まで対応できる多機能さはまさにオールインワンという言葉が相応しいのではないだろうか。

 

 

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実際に何を選べばいい?

 

以上を紹介した上で、入門者が実際カメラを選ぶときに何がいいのかと言うと身も蓋もない言い方だが、ウェアラブルカメラなど操作性に難のあるものを除けば「どれでもいい」。私も仕事でもプライベートでもビデオカメラ、DSLR、スマートフォンをその時の状況によって使い分けている。それくらい3者は動画を撮るという行為に置いて、使い方を心得ていれば不満がない完成度だ。

 

強いていうなら、やはり一般的なビデオカメラ。

これ一つで広角から望遠までカバーができ、音声収録もガンマイク、ステレオマイクをつければきっちり対応でき、撮影時に収録音のモニタリング機能、フォーカス補助機能、露出確認メーターの搭載、三脚、手持ちでも安定して撮影できるボディデザイン。撮影時の操作ミスをできるだけ減らし、間違いなく映像を収録するための積年のノウハウがあらゆるところに凝縮されているため、入門者は安心して撮影ができるだろう。(DSLRでも同様なことができるだ、レンズ代のコストが掛かるという点でおすすめできない)

 

各メーカーから価格帯によって様々なものが出てはいるが、 高価格の上位モデルほど、マニュアル設定の豊富さ、高画質である。4Kが当たり前になっている今では(もちろん、FullHDモデルでも構わない。)、下位モデルでも画質に不満を感じることはほとんどないだろう。できるだけカメラを操作して自分の意図した画を撮りたい人は上位モデル、ある程度カメラ任せにして画を撮りたい人は下位モデルを購入すれば、問題ないだろう。

 

第3回は撮影方法のノウハウについてお伝えする。

 

 

(桜井大輔)